本を読みました【出版禁止 長江俊和 著/新潮社】【怪談 小池真理子 著/集英社】
一ヶ月程前、大阪から訪ねてくる友人を迎えに東京駅に行ったんですが、待ち合わせまで時間が出来てしまったので、構内の本屋で購入しました。
夏ですし、なんか怪談っぽいのが読みたいなァーと思っていたんです。表紙のドロドロした絵と、それっぽいタイトルが気に入りました。
【出版禁止 長江俊和 著/新潮社】
ストーリーはリンクでも見て下さい。
ボカァ怪談が読みたかったんであって、パズル系謎解き小説が読みたいんじゃねぇンだよ!!と思いました。その時の気分としては「ここでこう言う伏線が……」みたいなのは割とどうでもいいんですよ。特に「ここを縦読み……”ねこだいすき”」とかは本当にどうでもいい。俺が知りたいのは理由であって、読みながら探偵ごっこしたいんじゃねぇの!!わかる?!
人間が狂っていく過程は面白いよね。興味が有るし、僕が老人介護をしていたら耳元で「誰も見舞いに来ない」とか囁くと思う。(※俺、これ言ったの幼少期のディアボロだと思ってたけどチョコラータじゃねぇか!!)
非常に消化不良でしたね。まぁ最後まで読んだんですけど。面白く無い本はブン投げるくらいの気合いが必要なんでしょうが……惨めったらしいなァ、とりあえず最後まで読んでしまう。
ちなみに彼の映像作品群は知りません。
【怪談 小池真理子 著/集英社】
これも同じ経緯で購入した本ですね。ストレート!怪談!怖い話!……と言うよりは厭な物語っぽいなァと思いました!!好きです!!魂消るとか腰を抜かすとか、玉ヒュンってよりは背筋がジットリと濡れて冷たくなる様な、そんな厭な感じ。
壊れている訳でもないんだけど”飲み込まれて行く鈍感な登場人物”を客観的に見ているのって怖いですよね。距離がある。こっち(読者)は何も出来ないんだけど、一定の距離で見せられ続ける。喉の渇きにも似た危機感とか焦燥。良いですね、良いですね。非常に楽しかったです。一個一個紹介すんのも馬鹿らしいのでやりませんが、個人的には「座敷」が怖かったですね。
「幸福の家」みたいな”実は私が死んでいたんです”スタイルって、ツィゴイネルワイゼンとかシックスセンスで凄いメジャーな奴ですけど、やっぱ厭なもんですね。特に、生きてるつもりの人物が幸福であればあるほど。