ごめんねハイデッガー

ハイデガーが読み勧められないので、他の本を先に読みます

本を読みました【ケルトの白馬 ローズマリー•サトクリフ著(灰島かり訳)/ほるぷ出版】

本を読みました。「ケルトの白馬」と言う本です。

普段はあまり読まない種類のストーリーでしたが、とても面白かったです。ちょっと実物を見に行きたくなりました。

 

幼少期の頃にあった魔法が、大人になって使えなくなって、それを一瞬だけ取り戻す。

……と言う話なんですね。それだけじゃないですけど。

 

そんな事、ありませんか。僕は幼少期、まだ絵の具を使って上手に絵が画けた時の事を思い出してしまいました。今は絵の具が苦手で、何も画けませんけど。あの絵、しばらくは祖父の家にあったけど今はどこにあんだろ。

 

当時(小学生だか幼稚園児だかの時)画いていたのは、百合の花か何かの絵だったと思います。力強く、どどんとひとつを大きく画いて、色もガァーン!とインパクトのある感じでした。多分、好き勝手画けてたんじゃないかなぁ。今はもう、何か色々やろうと言う邪念が強くて無理だなァ。取り戻せるものでも無いだろうな。

……と言う様な事を思い出していました。皆さんには何かありますか、子供の頃にだけつかえた魔法とか、おまじない、または特殊能力。

 

 

生憎と僕は友人作りがヘタクソなので、この物語の様な友情を育めない人生です。いまのところそうですし、多分ですが、今後もそうでしょう。誰かに全幅の信頼を置けませんし、置いてもらえないでしょう。全力を、死力を、魂を賭けると言う事も恐らく無いんじゃないでしょうか。……後半に関しては分かりませんけど。

 

彼らの様な友情が羨ましいのかは分かりません。民族闘争が無かったら、その友情も信頼も発生しなかったのかも知れません。悲しいなぁ。だからこそ美しい、とはあんまり言いたく無いですけどね。それでも、この物語は好きです。

 

どんなに関係性や物語が美しくても、闘争で殺し合うと言う事はあまり気持ちが良いものでは無いですね。特に、この話の様に戦闘に主眼が置かれていない場合は特にそう思います。どちらにも正義があって、あんまり乗っかれません。自軍にセガールやロック様がいて、敵が本当に純度の高いクソ悪党なら別ですけど。

 

なので、失われた能力と取り戻したそれについて考えていました。

最近で言えば、昔の様な詩がかけないなぁと思っていました。あの頃は何も考えてなくて、思った様に面白いと感じた言葉をショットガンの様にぶっ放していました。今はよくわかりません。枯渇とも思っていませんが、何だか良く分かりません。

 

何を学んで僕は絵の具が使えなくなったんだろう。みなさんは何を知って何か出来なくなりましたか。それは取り戻したいですか。僕は……絵を画く、と言う事がよく分かりません。分かっている事が少ないので、何だか眠くなってきますね。

 

僕にはとっておきの場所も、魔法も無いんだな。そう思うと少し寂しい気がしますが、流浪の民です。心を強く持って、お気に入りのお店も景色も持たずに生きようと思います。おやすみなさい。