ごめんねハイデッガー

ハイデガーが読み勧められないので、他の本を先に読みます

【午後のロードショー】『ポンペイ』を鑑賞しました

お金があるときゃ、そりゃあ酒くらいおごってやるよ。お金がなけりゃあ、いやな事でもやらなきゃならねぇ。くだらねぇ仕事でも仕事は仕事。働く場所があるだけラッキーだろう。年明け早々ムカついてばっかりで、宝くじでも当たってりゃ今すぐ上席を殴って仕事を辞めるのにな。そんな風にモニターを薮睨みながら仕事をしている。あぁクソっ垂れ、富士山でも噴火すればいいのに。

 

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ポンペイ(Pompeii)」2014年アメリカ。監督はバイオ・ハザードシリーズのポール・W・S・アンダーソン。今回は実話ベースのディザスターアクション。

 

ポンペイと初めて出会ったのは貸し漫画屋で借りたジョジョ5部を読んでいる時だった。ジョルノ達がマンミラと戦った遺跡が実在のもので、火山に飲み込まれた街だと知って凄いロマンを感じたものだ。テーブルの上に料理が残されたまま出会ったり、抱き合うような形で燃え尽きたり、その凄まじさを想像するのには事欠かない話ばかりが目に入った。行きたい。いつか行きたい。

 

そしてその機会は割と早い段階で容易に訪れた。

 

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食べログの写真で申し訳ない。そう、新宿ボンベイだ。美味しいカレーを出す店で、俺の大好きな店になった。しかしよく見るとポンペイではなくボンベイで、イタリアやローマは何も関係が無かった。残念だ。俺はにわかせんべいみたいな顔をしていただろう。マスターは無愛想にコーヒーを淹れてくれた。もちろんサービスなどでは無かった。

カレーにはコーヒーがよく合う。俺もカレーを作る時にはインスタントコーヒーを少し入れることにしている。俺には味がわからないが、そうしていると言うとちょっとだけ格好いい気がするからだ。それでどうにかなる訳でも無いが、それでもいつもカレーにはコーヒーを淹れている。

 

かつて俺がヒモをしていた時に、仕事中の飼い主からメールがきて「晩飯にカレーを食べたいから作っておいてくれ」と指令がきた。朝方にもらったお小遣いが残っていたのでスーパーで材料を買った。俺の気分はシーフードカレーだったから、冷凍の魚介ミックスとイカスミパスタの元を買った。そして格好いいシーフードパスタを作って飼い主の帰りを待っていたが、飼い主は真っ黒いカレーを見ると「こんなんじゃなくて普通のカレーが食べたかった」と言った。俺はまだまだバイトの面接を入れないでおこうと思った。労働は大変だ。

 

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古代ローマ前後の映画をやる場合、なぜだか登場人物が全員とも体脂肪13%くらいの筋肉野郎どもなんだが、あれってなんでなんすかね。もうちょい脂肪あってもいいんじゃないですか。実際にそんなにムキムキだったのかは不明じゃないですか。ヤングライオンみたいな身体の奴らばかりじゃないでしょ。そりゃコナンザグレートみたいに棒を押して車輪を回す仕事をしてたらムキムキになっちゃった場合もあるだろうけどさ。

300と言う映画だったと思うが、やはりあれもムキムキおじさんたちが暴れる映画だった。聞いた話では、シーンのカット前に腕立てや腹筋をして、筋肉を軽く腫れさせてから撮影に望んだとか望んで無いとか。でもよく考えたら、カット間にいちいち筋トレしてたらそれこそコナンみたいになるわな。

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映画の最後に殺し合いをする予定だった剣闘士仲間の黒人や主人公の愛し合う二人が爆炎に飲み込まれて行くんだけど、なんか喜劇的な美しさだったよな。まぁ俺も高校生くらいの時はほとんどあれに似た死に方をしたいと思っていたものだが、今はちょっと刺激が足りない。もっと激しいのがいいよな。

 

今夜も仕事だ。うんざりしながら向かうんだ、いやな事でもやらなきゃならねぇ。金が無いからな。