【午後のロードショー】『ザ・バンク 堕ちた巨像』を鑑賞しました
『ザ・バンク 堕ちた巨像(the international)』2009年、米独英合作。
陰謀専用マネロン銀行を捜査するぜ、と言う話。目玉は実物大と思われるグゲンハイム美術館レプリカでの銃撃戦やオシャレ建築物、イスタンブール市街の屋根上散歩など。昨日のソードフィッシュ的なクールオシャレって感じよりは、もう少し落ち着いた感じのオシャレ感。サスペンスなので落ち着いてるのかな、と言う気もするけれどまぁそんなものか。
元ネタは国際商用信用銀行(BCCI)と言うもので、実際にCIAとつるむわ不正融資するわ武器売買に関わるわで色々やらかして91年に経営破綻したんだとか。映画みたいな話が実際にあるんですな。そうなるとどこぞの国が主導でやっとるAIIBも……ねぇ?だけどBCCIは反共産路線だったみたいだし、まぁAIIBが共産路線かと言えばそもそもあそこは名目共産だしなぁ、まぁ俺の経済には関係ねぇレベルの雲上世界なのでもう好きにやってくれていいわと思ってしまうね。
劇中で「私を殺しても何も変わらんぞ」と言うが、実際にそうなんだろう。世界は変わらんのだよな。そしてそれは映画のようにどうにかなることもないし、そしてずっと続いていく。それこそ東京やNYにテポドンや火星が降り注がない限り。映画もそうやって続いていく話で終わる。人が死んでも変わりはいる、銀行が終わっても新しく作られる。システムは継続されていく。
いやまぁそれだけでカタルシスもないし何も解決しない、歯車をずっと眺め続けているだけの映画なんだけど、その中でどうやって生きていきましょうかね、と思いますね。まぁどうやって生きていくも何も、できることは限られているし、1分1秒も無駄にしない的ピープルはこうして録画した午後ローなんて見ないでしょう。
それにしても寒いな。