ごめんねハイデッガー

ハイデガーが読み勧められないので、他の本を先に読みます

【午後のロードショー】『ノイズ』を鑑賞しました

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ノイズ(The Astronaut's wife)』1999年アメリカ。

ジョニー・デップシャーリーズ・セロン主演。

 

冒頭のシャトル発射を見に行かないで揺れる窓に触れて一体感を味わうシーン、いいですねぇ。揺れる自制心って感じです。この映画、ストーリーのサスペンス性よりも映像で見せていく感じなのがすごく好感度高いです。意味不明にならない程度に気持ち悪いショットが散りばめられていて、実に不穏な気持ちになる。

呪怨なんかはそこらへんがズルくて「それは誰の視点だよ」と言うショットとかもありますよね。伽倻子さんだか敏夫くんの視点なのかわかりませんが、やや納得し兼ねるショットって時折あるじゃないですか。そういうのが無いですね。わかりやすい、かつ混乱しない(注意が途切れない)んだけど不気味ってのは凄いですねぇ。

結局はノイズがなんなのか明らかにされないんですが、物音の近くに存在する何かって感じで凄く曖昧だし、その曖昧さが不穏ですね。消化不良でもありますが、ああこうして続いて行くんだなぁと思うとホラーサスペンスとして凄く成立していると思います。午後ローっぽさもありますが、なかなか良い映画だったんじゃ無いでしょうか。とは言え1800円払って映画館でこれを見ていたらちょっとイラっとしただろうなぁ。テレビ映画だから良いってのはあると思います。僕は好きですよ。

 

 

ところでここ最近、ツイッターでは#魔女集会で会いましょう と言うタグで美人魔女が子供を拾って美男子に育ててイチャイチャすると言うイラストが流れているんですね。時折、どちらかが異種(植物、鳥、猫など)になっていてそれは好きだったりするんだけど、なんか光源氏的と言うか、自覚の無い支配欲を剝き出しにした感じがスゲーな、と思うんです。

別にいいんですけど、それって散々インターネットで男のエロ絵が批判されてきた部分なんじゃ無いですかね。支配非支配の関係性が明け透けに見える絵、それこそが性的搾取でありインターネットに野放途にされるべきでは無いと言う話だったんじゃ無いですか。存在は許されてもゾーニングされるべきだ、そういう話だったんじゃ無いですか。

不愉快である、その一点で批判してきたじゃないですか。ならばそれらも同等に批判され、同等にゾーニングされるべきなんじゃないですか。妄想、創作だから放っておけと言うのであればすべての創作は許されるべきだし、妄想、創作だからあらゆる批判を受け付けないと言うのはそれも暴論でしょう。

 

私たちの性欲は綺麗でお前らの性欲は汚いと言う話なのか、お前らだって散々楽しんだんだ私たちにも楽しませろと言う話なのかわかりませんが、不運にも時代は時代なので、時代に合った行動をすべきなんじゃ無いですかね。