【午後のロードショー】『イコライザー』を鑑賞しました
2018年2月28日放送
『イコライザー(The equalizer)』2014年アメリカ。
デンゼル・ワシントン主演。
マーク・トゥウェインのクソ格言から始まる不愉快な映画だぜ。人生には大切な日があるだってよ。クソくらえだ。ところでこれはボストン映画らしいな。ボストンを離れてもう10年にもなるが、街はどうなってんだろうな。遊びに行きたい。いけばいいし、行く金はあるけど時間が無いと言い訳を続けている。
開始3秒で死体を見る事もねぇが、確実に異常者の生活っぽいので好感が持てる始まり方をする。キチンとするってのは異常者だぜ。そんでその異常者たるデンゼルおじさん、元CIAってだけじゃ説明がつかないくらい、なぜかクソ強くてクソ優しいので正義マンとして周りの人間を助けるおじさんなんですね。
例えば喫茶店友達の娼婦をボコされたので、ロシア訛りが強くて何を言ってっかワカらねぇ娼館経営のロシア人をぶっ殺す怖いデンゼルおじさんのお話。いやマジでロシア人の訛りが強くて何も聞き取れやしねぇ。アメリカ人は何言ってるかわかるのか?スゲェな、俺には無理だぜ。例えばミカジメ料を払わない代償で放火した警官をぶっ飛ばしてみかりもする。いいんだけど、人を殴殺したハンマーを売り場に戻しちゃダメじゃない?
正義に狂った黒人であるデンゼルおじさんの過剰な正当性への拘り、なんなんすかね。糞アングロサクソンを正す黒人って話なのか、白いアメリカ人がロシアを叩けねぇなら黒いアメリカ人がやってやるよと言う事なのか、いずれにせよブラックパワーをなんとなく感じる流れだなぁと思います。大統領選以降もロシアとのつながりが取り沙汰されていますが、やっぱ「白いアメリカ人はロシアの糞マネーに飲まれてタマを落としちまった」と言う感覚なんですかね?メキシコ人とは友達になれるんすかね?
何はともあれ、この映画の好きなところは敵さんがデンゼルおじさんの職場(ホームセンター)に乗り込んでくるんですね。そんで同僚を人質に取るんですね。つまり、ロシアのスペツナズだのカーゲーベーだのと、デンゼルおじさんが広いホームセンターで殺し合いをする訳です。誰だって考えたでしょう、IKEAや伊勢丹でサバゲーやったら楽しそうだなって。そういう映画ですね、白だの黒だのはどうでもいいに違いありません。ジャケットのシズル感溢れる写真、雨じゃなくてホームセンターのスプリンクラーが作動した後のデンゼルおじさんです。そう思うとちょっと笑ってしまいますね。
そして影牢バリにホームセンタートラップを仕掛けまくるデンゼルおじさんと、デンゼルおじさんのトラップに翻弄される馬鹿で間抜けはロシア人たち。しかしデンゼルおじさん、割とエゲつない暴力を行使するので良いです。フレッシュな暴力、いいですね。暴力はいいぞケンシロウ。
ただロシア人も根性値が高いので、強い個体は刺されたくらいじゃ動くのを止めません。やっぱロシア人はそうでなきゃダメですね。本当にアメリカ人はロシア人を何だと思ってるんでしょう?パニッシャーと言う映画でも「ロシア人を呼べ」と言うセリフがあって、ファイナルファイトのアビゲイルみたいなロシア人が出てくるんですけど、本当に何なんでしょう。ロシア人を化け物扱いするのも大概にしろ。
ところで倒したロシア人は割と面倒な存在だったっぽいんですけど、その後ってやっぱり相当面倒なことになるんですよね。どこのマフィアが後釜に収まっていくんでしょう。生きるも地獄死んでも地獄、って感じですね。正義に目覚めたデンゼルおじさんは、どこまでいくんでしょう?一人でできる限りの正義を実行しそうですが、いつか助け切れない事に挫けて悪の波動に目覚めて欲しいなと思いました。