ごめんねハイデッガー

ハイデガーが読み勧められないので、他の本を先に読みます

【午後のロードショー】『ダーティーハリー2』を鑑賞しました

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2018年3月2日放送

ダーティーハリー2(Mugnam Force)』1973年アメリカ。

クリント・イーストウッド主演。

英語のタイトルからしてクールだよな、ダーティーハリー2じゃないんだもんよ。ポスターもオープニングもクソほど格好いい。いちいちキマってんだよな。モグモグしながらだって格好いいもん、参っちゃうぜ。さすが44口径だ。最高だぜ。俺も欲しいな、社会をピリっとさせたいぜ。相変わらずゴッキンゴキンに硬いショットと、高いコントラストの映像。影だよな、暗くていいんだよ。黒のぶ厚さで映画の良し悪しは決まるんだってな感じだ。そして何より、開始早々で人が死ぬので最高だ。

 

しかしアメリカの警官ってのはあれだな、自分の好きな銃を持つよな。

電脳化だけマン「俺はマテバがいいの」

全身義体「援護される身としは、好みより実行制圧力を問題にしたいわ」

怖いおじさん「これは44口径で世界で一番タフな拳銃だ。お前の頭を綺麗に吹っとばせるぜ。……で一つ聞くが……ラッキーだと思うか?どうなんだ?オラァーン?」

well do ya punk?ってな最高のフレーズだよな。やっぱ銃社会しか無いんだよ。な、Go Postalしよう。ムカつく上司なんざ撃っちまえばいいんだぜ。シャキッとしよう。痴漢も糞チャリもムカつく隣人も全員撃ってしまえ。

 

そのムカつく街の悪党どもを全員ぶっ殺すマンの交機ボーイズ、いくらなんでも問題だよなってな話でクリントおじさんが戦う訳です。「荒野の処刑人」とかでもそうだけど、やっぱムカつく悪党をぶっ殺したい願望は強いんだろうなぁ。Go Postalすりゃいいってもんでもねぇしな。

時代と言うものをこれでも反映していて、司法はこれでも警察と言う暴力装置に厳しくなった(だからムカつく犯罪者ぶっ殺すマンが警察内部に出てくる)。じゃあ昔はどんなだったんだよ……警察最高じゃねぇか。だから今でも保安官とかになりたいってやつが多いのかな。

そしてやっぱ「肉体としての死」ってのが「罰」であってそれ以上ってのが無いのだなぁ。まぁ法の裁きがくだらないのなら頃座って思うのも仕方ないけどさ。お気持ち正義感ボーイズの気持ちもなんとなくわかるし、それはダメだっつーのもわかるわ。あなたの正義感はどこから?私は憎悪から!

 

チェイスしてる最中は「あー」だの「クソ」だの一言も発しないんだよな。それがグッとしてて格好いいよな。って言うかクライマックスのセリフの少なさ、マジかよって思うわ。追跡者を殺し、黒幕を爆殺する。10分でセリフ量は30秒くらいじゃねーの?すげぇ緊張感だったわ。やっぱ名画ってな威力があるね。良かったです!