ごめんねハイデッガー

ハイデガーが読み勧められないので、他の本を先に読みます

【観劇】こわっぱちゃん家 『-127 Birth』を見てきました

普段は堅あげポテチが好きなんですが、時折「おっとっと」の食感が欲しい時とか「オーザック」の食感が欲しい時ってありますよね。近所のコンビニには無いので残念です。あの程よい食感って何か名前あるんですかね?鉄鍋の醬に出てそうですが、名前はわかりません。北京ダックの食感をナメるんじゃあ無い。何がオーザックだ。

 

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こわっぱちゃん家 『-127 birth』を下北沢OFFOFFシアターまで見に行ってきました。界隈事情は全然知らんのですが、人気の劇団さんなんですかね?劇場は3階でしたが、行列が1階までできていました。割と良い席に座れたので良かったです。

 

内容は妊娠と出産に関する群像劇でした。しっかりと肉の付いた物語で、ともすれば冗長にもなってしまうのですが、それぞれの選択をやりきっているので素直に見て入られました。決断をする人間たちと熱演する役者さんたちが良かったです。生き方はそれぞれですよね。

 

「すでに持っている者」「これから持つ者」「持とうとしている者」「持ちたい者」と言う存在があって、それぞれの重いとか選択がある。別にボーイズやガールズの対立軸で描く訳でもなく、きちんと個としての存在が悩んでいるし、葛藤するんですね。

「産まなきゃだよ!」と言う鬱陶しい友人の存在もリアルで、まぁそうだよなぁ。そういうプレッシャーってのは確実に存在するよなぁと唸ってしまったし、迷う旦那を説教するんだか何なんだかってのもあるよな。あなたはどの立場ですか?と言う問いでもありましたね。僕ですか、僕は何もしないですね。飯でも行きましょうか。

 

実際に僕自身も割と存在が危ぶまれるくらいの未熟児でしたし、子供を持つ気も無いんですが、一緒に生きていける存在がいるのは良いのかもなと思いました。子供を持たない理由はいくつかありますが、「スターチャイルドをこの腐敗した世界に産み落として幸せにできるかわかんない」と言ったら「別にスターチャイルドの幸せはスターチャイルド本人が決めるもので、あんたに心配される筋合いは無いのでは」と言われました。まぁそうですね。案外とそういうもので、まぁ無責任に産んじゃって良いんじゃ無いですかね、考えすぎるのも良く無い気がしてきました。

別に産んだって堕ろしたっていいじゃねぇか、それは個人の選択だろうと基本的には考えています。産まなきゃいけないとは思わないし、命は大事にしなきゃならんけど納得が無いなら意味が無いしね。納得をするのは大変だよな、そういう話でした。

 

しかし僕は邪悪なので、誰か自殺したりすると面白いなぁと思ってしまいました。堕胎すると言う結論を得てもいいです。いや、前向きな皆さまにはこれで良いと思うのですが、本当に僕は根暗で陰険なクソ野郎ですね。

 

死にたくなる瞬間ってのは『ドアを開けたらそこにそいつ(死)がいた』くらいの感覚なので、旦那がホットミルクを作りに行った瞬間に拳銃自殺でもしたら何かしらスッキリしちゃうのになと思ったりしました。台無しです。そういう時に「あぁ、生きるってのは大変なんだな」と思います。みんな、生きるのは大変ですね。

でもまぁ死ぬんですよ。死産であったり、母親が死んだりする。それでも人間と言うのは妊娠して出産するを繰り返すんです。選択を繰り返していく。当然、堕胎したりもするでしょう。見えてはいませんが、そういう選択もある。それも許していく。そういう芝居でした。

そうなんです、凄い説得力を伴った筋肉質な熱量が、出産に向かって押し寄せていくんですよ。最後の決断、2人がこっちに背を向けているのは何でか疑問だったんですが、あれは死を暗喩してるんですかね。お母さん、出産した時になのか知りませんが死んじゃったんですよね。そういう物語があって子供が生まれて、その子供が出産をすると言う物語の継続。

 

まぁ俺はその物語には乗っかれないんですけどね、そういう世界がってもいいなと思いました。将来的に余裕ができたら養子でも取るか、そう思っています。