ごめんねハイデッガー

ハイデガーが読み勧められないので、他の本を先に読みます

【午後のロードショー】『L.Aギャングストーリー』を鑑賞しました

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2018年3月22日放送

午後のロードショーL.A.ギャングストーリー(Gangster Squad)』2013年アメリカ

コンフィデンシャルも小説しか読んでねぇんだ。この頃のアメリカってのはネタがいっぱいあんだな。ミッキー・コーエン(ショーン・ペンがハマってるw)も良くエルロイの小説に出てきてたな。そのミッキーおじさんをぶっ叩く、対L.A.ギャング部隊っつー意味のタイトルだな。なんか邦題だとロスギャング側の話に見えるけど。

 

こう言う映画や小説はアメリカに多い気がするけど、日本はどうなんすかね。Vシネ以外であんまり聞かないよな。『県警対組織暴力』も古いしなぁ。悪への憧憬と正義を愛する心、アメリカって感じでいいですねぇ。悪い奴になりてぇ、それの何が悪い。ジャップは泣いてチンピラにでもなってろ、そういう潔さを感じる。クソだけどな。

そしてこれですが、映画としては「強い仲間を集めてギャングのボスをぶっ殺す」って言うのが漫画とかゲームっぽくて面白い。

 

まぁ日本はあんまり銃撃戦が無い国だ。とは言え、昔は三菱銀行人質事件とか瀬戸内シージャック事件とかはあった)し、北九州や横浜では大量の武器が出たりしてる。あくまで比較級の話で銃撃戦が無いので、あんまりリアリティが無いからやらないってのはあるよな。だってニューナンブで撃ち合いしてるのなんて見たって楽しくねぇだろう。いや、ニューナンブで最強のガンマン巡査とかいたら笑えるけど、こういう映画みたいな感じにはならないよな。(じゃあこういうドンパチがアメリカでリアルかと言われるとそれもまた別だけど)

 

「金で動かない」「ならそいつらはサツだ」と言うバレ方するのは面白いよな。まぁそうだわ、と思う。ハレルヤ!金に興味の無い連中、正義のクソどもに栄光あれ!トップを殺しても仕方ない。組織を壊滅させなきゃダメだ。トップも殺して組織も壊す、おまけに身バレも防がなきゃならねぇ。全部やらなきゃならねぇってのが辛い話だ。そして身バレして脅されて、それでも闘って勝つ、と。

スキットルで飲んでた粋り酒と、瓶で煽る憤りの酒っつー対比は男臭くて凄みを感じる。「明日バッヂを取り上げられるが、今夜はまだ警官だ」も良いし、「フォークは一本あればいい、迷うのは嫌いだ(冒頭でテーブルマナーを教えてくれてた娼婦を失った)」ってのも渋いな。ネクタイ整えたって動物じゃあ仕方ねぇ、と言う話だわな。最後に殴り合いするのも「ここは未だに大西部の荒野だ!」と言う事に対する敬意なんだろうなぁ。

 

割と面白く見られました。良かったです。