ごめんねハイデッガー

ハイデガーが読み勧められないので、他の本を先に読みます

【午後のロードショー】『バンディッツ』を鑑賞しました

死にたいって言うのは仕事を辞めて適当な旅に出たい程度のものだっつー話がたまに出るが、死にたさと旅に出たさの区別もつかん様な奴らがそんなに多いのかね。旅に出たさは旅に出たさ、死にたさは死にたさだろうに。ドアを開けたらそこに死にたさがある。

 

「旅に出たいよね」

 

飲み会で彼女は言った。ロードムービー、編集された大部分。カットされたシーケンス、未公開シーン。ジャッキーチェン映画のエンドロールですら使われない。その上で迎える朝陽、お日様を迎えに行こう。みんな大好きロードムービー

 

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バンディッツ 2001年アメリカ映画。

超現代版ボニーとクライド。二人じゃないぜ、三人だ。脱獄した後に強盗を繰り返す男たちに、ガールは専業主婦と言うロールを降りて合流する。軽くて小さいシーンだけど「自分の居場所は自分で決める」と言うのはいいよね、それはそうあるべきだ。

ガール、強盗Aと不倫をして強盗Bとも寝ちゃって、結局強盗二人と上手くやっていこうとすんのはまぁコメディーだけどもしかしたら俺みたいなタイプの映画ボンクラは理想かもな。いや、映画としての理想ね。リアルには無理だろ。嫉妬と友情の両天秤、難しいね生きるってのは。

 

どうですかね、女性的にロードムービーなんてロマン臭い話は笑っちゃいますかね。現実的じゃないし、まぁ甘ったるいアメリカのケーキみたいなもんですよねぇ。まぁ男ってそういう感じなんですかね。

 

ケリをつける為にやってきたブルース・ウィリスの、テリーを見つめるサディスティックな視線は凄いですね。よく分かりますよ、90%の確信と数%の恐怖、そして諦観。その気持ちは良く分かります。ガールも魅力的ですが、なんかちょっと古谷実の漫画っぽいな。まぁ選べないなんて都合の良さは男女共に持ち得るものだから、まぁいいか。最終的にはまた仲良しだ。夢の世界、スモールワールド、愛してるぜ。

 

クライマックスの仕掛けは「チ・ン・ピ・ラ」で見たスタントだなぁ。

 

「チンピラのプロってのは……無理なのかなぁ?」

これも甘い友情ですね。ツイッターでこのネタを呟いたら「それはヤクザだろ、てめーにゃ無理だ」と言われました。別になんだっっていいですが。

 

 

テーマソングというかが「Holding out for a Hero」で、日本でも麻倉未稀で有名ですね。胸に眠るヒーローを呼び起こせ。 

まだ寝ていたいですが、労働者なので仕事に行きましょう。