ごめんねハイデッガー

ハイデガーが読み勧められないので、他の本を先に読みます

【午後のロードショー】『アイ、ロボット』を鑑賞しました

女性だけの街、と言うものが実行されれば性別は勿論、人種や職業、学歴、収入などによってゾーニングはされて行くだろうし、将来的にはロボットだけの街と言う話だってされていくでしょうな。それはロックマン的かと言えばそうじゃなくて、きっとターミネーター的だろうなぁと思います。ロボットだけの街で生まれたロボットが人間と共存したがった場合、そいつのピースは誰が守るんでしょうか。

 

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2017年12月1日放送。

アイ、ロボット( I, Robot )」2004年アメリカ。

ウィル・スミス主演。

 

留学当時に映画館で見た映画なんだよな。まだボストンにいた頃だったかな。よく覚えていませんが、そうだった気がします。じゃあきっとフェンウェイの映画館でしょう。今のあそこら辺はどうなってんですかね?

近未来性、と言うのは薄青い光とミニマリズム(またはその逆で整理された雑然性)によって構成されている感じですよね。青い光。青色発光ダイオードが難しかった、と言う事から発生してるんですかね?未来、一時期やたら青くなかったですか?トロンレガシーとかまさにそんなんだったイメージあります。

 

ロボット工学三原則とかはもう今更言う必要が無いと思います。その原則に反するロボットが出る訳ですね。この時代の戦闘とかってのは人間がやってんですかね?それとも識別信号が友軍発信しない人間を全員殺すとか何でしょうか。

当然のようにオートドライブの車ですし、マニュアル運転とかマジかよみたいなリアクションをされますが、一応マニュアル運転モードはあるんだな、と言うのは面白いですね。攻殻機動隊でもそうでしたが、やっぱマニュアル運転の強みってのは永遠なんでしょう。って言うかあれか、攻殻機動隊でもあったバグ個体の話ってこれの原点が元ネタだったなってのを思い出しました。

 

この映画は監視カメラの設置も甘いんですが、そういう世界でも無いんですね。それとも当時はこんな監視社会になると思ってなかったんでしょうか。監視社会と言うと聞こえが悪いですが、みんな揃ってドラレコ積んでるような時代なのでやっぱり人間は悪いんですかね。今はどこにだって監視カメラがありますが、セキュリティーの観点から言うと全然足りないですよね。

ロボットと言うのがまだそんなに一般的でなかった時代と、ペッパー君をはじめとする各種ロボットが巷に溢れ自動運転までもが視野に入った現代とでは、やはり捉え方が違いますよね。それは凄く興味深いなぁと思います。ロボットに対する信頼って言う面に関しても、まぁ未来の話なので全面的な信頼をしとるんですが、それってやっぱ難しいなぁと思いますね。

ロボット三原則は守ってもらわないと困りますし、ヴィキ的な拡大解釈の余地すら持たせてはならない。ロビタの様に意思を持たせちゃダメなんですね。人間だと主張を始めるからです。ロボットの権利と認めるってことは、ロボットがムカついた時に人間をぶっ殺す可能性を持たせることだし、自動運転が停止したり故意の事故や煽り運転をする可能性を持たせることですよね。ペッパー君が胸に装着したタブレットで殴るかも知れない。それを認めるか認めないかって話で、意思疎通を目指すんなら仕方ないですよね。セクサロイドにセックスを拒否される事だってあるかも知れない。

 

クライマックスでスプーナーがナノマシンを物理的にヴィキに叩き込んで倒すの、これは分かりやすさを優先したのか何らかの皮肉なんですかね。攻性防壁みたいなイメージを持つ電脳みたいなのに直接ぶっさす物理、それは正義なんでしょうか。人間は物理から解放されないのでしょうか。少なくとも、当時はまだ「解放されない」とされていたのでしょうし2018年になっても、それはまだ解放されない方で描かれるでしょう。今後はどうか知りませんが、楽しみです。